更年期障害と間違えやすい病気

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更年期障害と間違えやすい病気

更年期障害は、加齢による卵巣機能の低下に関連して起こる症状ですが、50代や60代といった年代になると、卵巣以外の体の機能も当然低下していきます。

わかっていても体のあちらこちらに負担がかかってしまい、怪我も増え、病気にもかかりやすくなります。
しかし、「閉経前後の不調は大体が更年期障害だ」「歳を取ってきたから仕方がない」と思い込んで、特に診察や治療を行わない人も多いのではないでしょうか。

 

更年期障害の症状で紹介した症状が現れたからといって、その原因が更年期障害であるは限りません。
特に頭痛やめまいなどは更年期障害以外の病気でも現れやすい症状です。
深刻な病気のサインであることも考えられますので、更年期障害であると決めつけることはせずに様子を見て、場合によっては医師の診察も検討しましょう。
勿論、更年期障害であっても通院することは有効な手段です。

 

更年期と間違えやすい病気の一覧

 

症状 疾患
ホットフラッシュ・多汗・ほてり・のぼせ 心臓病、パセドウ病、高血圧、自律神経失調症
月経異常 子宮がん、子宮内膜症、子宮筋腫、甲状腺機能障害
動機・息切れ 肺気腫、不整脈、狭心症、心筋梗塞、低血糖症、自律神経失調症、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症
手足や腰等の冷え 貧血、低血圧、心臓病、甲状腺機能低下症
めまい メニエール病、脳卒中、突発性難聴、前庭神経炎、良性頭位変換性めまい、高血圧、低血圧、脳梗塞、貧血、内耳炎、脳腫瘍
耳鳴り メニエール病、突発性難聴、老人性難聴、内耳炎
頭痛 片頭痛、高血圧、くも膜下出血、眼精疲労、緑内障、肩こり
尿トラブル 膀胱炎、過活動膀胱、神経因性膀胱、膀胱がん
むくみ 心不全、慢性腎炎、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、肝硬変
精神的な疾患・気持ちの落ち込み うつ、自律神経失調症、不安神経症、躁鬱病
手足のしびれ 関節リウマチ、脳梗塞、糖尿病
疲労感 貧血、うつ、甲状腺機能障害、結核

 

以上が更年期障害と間違えられやすい主な病気です。

 

更年期障害よりも深刻な病気であるケースが多い

甲状腺機能障害は更年期の症状にとても似ています

甲状腺

甲状腺機能障害にはパセドウ病などの甲状腺機能亢進症と、橋本病などの甲状腺機能低下症があります。

パセドウ病は甲状腺機能亢進症の中の代表的な病気で、甲状腺ホルモンが過剰に作られることにより、新陳代謝が活発になりすぎることによっておこる病気です。
汗が異常に出たり、のぼせたり、息切れがしたり、喉が渇いたりします。またイライラが大きくなったりという精神的症状が起こることもあります。
これだけを見ても更年期の症状とほとんどが似ているのがわかると思います。
症状は似ていますが治療は甲状腺に対して行う薬物療法や手術療法になりますので、まったく異なるアプローチが必要になります。

 

甲状腺機能低下症の方は反対に甲状腺ホルモンが低下することによっておこる病気です。
食欲は低下し、むくみ、手足の冷えなどが起こります。
気持ちも落ち込みがちでうつ病にも似ています。

 

 

 

動悸・息切れなど循環器系の病気

血液

更年期障害の典型的な症状であるほてりやのぼせなどは、高血圧や心臓疾患など「循環器系の病気」でも起こる症状です。

血液や心臓の調子が悪い場合、質の悪い血液が脳へと送られてしまうことで脳は正常なパフォーマンスを発揮できなくなります。
すると、無駄に働いて熱を帯びてしまったり、上手く動かずにクラクラしてしまうなどと言った症状が起こっていきます。
同様に、心臓のトラブルによって起こる不整脈も動悸や息切れも起こりやすくなります。

 

 

頭痛を伴う病気

脳腫瘍など

また、頭痛も幅広い病気の症状として知られています。

生まれつき片頭痛持ちで小さなストレスで頭痛が起きてしまう人もいれば、実は「くも膜下出血」が起きていたという人も中にはいます。
くも膜下出血は「突然ハンマーで殴られたような痛み」が起こると形容されることが多く強烈な痛みを伴います。
ですので更年期の症状と間違えることはなさそうですが、その前兆として頭痛や吐き気が起こることがあります。
また眼精疲労や肩こりも頭痛の原因になります。

 

これ以外にも脳腫瘍など頭痛には重い病気が隠されていることも多いので「何か変だな?これは普通の更年期じゃないかも」と思ったら医師に相談するようにした方がいいでしょう。

 

めまいや耳鳴りなどはメニエール病の可能性も

 

更年期とめまい

強いめまいが続く場合には「メニエール病」も考えられます。

メニエール病というのは耳のリンパ腫が原因で起こる病気で、強いめまいの他に耳鳴りや難聴が重なって続いてしまう病気です。
突発性難聴にも似ている病気ですが、めまいが起こることで吐き気が現れるケースもあります。
命に別状はないようですが、最悪の場合耳が正常に聞こえなくなってしまう重大な病気です。

 

(※更年期のめまいについてはこちらでも詳しく解説いています→更年期のめまい

 

 

手足のしびれは関節リウマチの可能性も

関節リウマチ

更年期になり女性ホルモンが減少すると、血液の循環が悪くなり神経が刺激されたり、皮膚が薄くなることなどが要因で手足のしびれが起こることがあります。

これと間違えやすいのが関節リウマチです。
手足の関節のこわばりからはじまり重症化すると痛みや変形、しこりなどができてきます。
悪化すると激しい痛みを伴い、発熱や全身への疲労、また関節の炎症が肺や血管などへも影響を与えることのあるとても怖い病気です。
30代から50代の女性に多く起こりますが早期発見で進行を止めることができるので、手足のしびれについても「これは更年期とは少し違う気がする」と感じたら病院に相談してみた方がいいでしょう。

 

 

 

精神的な疾患

更年期障害と言えば精神的な不調であるイライラなどもよく知られていますが、精神的なストレスや不調が募った結果、「うつ病」などの精神疾患を発症してしまうケースも見られます。
元々、更年期障害自体の症状の一つである「なんだかやる気が起きない」「だるい」などといった不調がうつ病と勘違いされることも多いですが、うつ病自体が理解されないこともあり、更年期障害が誤解されてしまうケースが見受けられます。
本人も原因がわからずに苦しんでいる、あるいは「更年期だから仕方がない」と思っているからこそ苦しんでいる場合に、職場や家庭内で理解されないことは精神的にかなり大きな苦痛になります。

 

その結果、更年期が終わっても精神的な不調が快復せず、うつ病になっていたことが判明するケースが多いのです。
更年期はパートナーの協力が大切な時期ですが、中々悩みを打ち明けられないときもあります。
またお子さんたちも思春期の難しい時期になっていることも多く、今までとは違った悩みも増える頃。

 

更年期からくるうつの場合はサプリメント等でもかなり楽になります。
更年期のうつではない場合は重くならないうちに専門医を訪ねた方がいいでしょう。
安定剤や睡眠導入剤などを処方してもらったり、医師のカウンセリングを受けるだけでもかなり楽になると思います。

 

(※更年期のうつについてはこちらでも詳しく解説いています→更年期のうつ

更年期は克服できます

更年期障害は誰にでも起こる障害ですが、その症状には個人差があります。そのために深刻な頭痛やめまいなどが起きても「更年期だから仕方がない」「私だけ甘えるわけにはいかない」などと考えて我慢しがちです。

症状が症状ですから、実際にはもっと深刻な病気を患っていたということもあります。
あまりにも重い症状が続く場合には、更年期障害であったとしても、病院で治療を受けることで症状を緩和して快適な生活を取り戻しましょう。

 

今回は重大なケースばかり紹介しましたが、逆に更年期障害だと思って診察を受けたら、「メガネの度が合わなくて肩が凝っていただけだった」というケースや、「なんだか内臓の調子が悪いと思っていたら歳を取って脂っこいものを受け付けなくなった」などと言うこともあります。
でも、こうやって診断してもらうとホッとしますよね。

 

病院へ行くほどではないけれど、症状が気になってきたという方は是非更年期のサプリメントを試してみてください
わざわざ病院に通わなくても、サプリメントにより症状が改善すればそれに越したことはありません。
私も自分が更年期だと認めてから更年期サプリを飲むようになり、本当に楽になりました。
いずれにせよ自分では判断しづらいことが多いのが更年期障害ですから、何か気になることがあったら病院で診察を受けることをオススメします。