更年期の動悸(息切れ・胸の痛み)|その原因や対処法

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胸が急にドキドキ。動悸も更年期の症状のひとつです

更年期の動悸

更年期の症状には、いろいろありますが、動悸・息切れ・胸の痛みという形で現れることも多いです。

 

私も更年期のせいかどうかははじめはわからなかったのですが、急に胸が痛くなって
「えええ・・・・。もしかしてこれってなんかまずい病気なのかも!!」
とても怖くなったことがありました。

 

また運動をした後でもないのに急に胸がドキドキとする動悸がひどかったという方の話もよく聞きます。

 

卵巣の働きが悪くなり女性ホルモンが減少することと、心臓の働きとはどんな関係があるのでしょうか。
ここでは更年期の動悸について解説したいと思います。

 

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの症状

 

短距離走を全力疾走し、階段を駆け上がったりした時に、心臓が激しく鼓動を打つことはよくあります。
ですが更年期の動悸の特徴は、読書やベッドタイムなどのリラックスしているはずの状態の時に起こるところです。

 

いきなり心臓がドクンドクンと波打つような感覚に襲われ、心臓の病気なのではと心配する人も多いです。
一瞬、心臓が止まったような感覚に襲われたり、息ができなくなったりすることもあります。

 

めまいや耳鳴りを伴いバランス感覚もおかしくなって、その場にうずくまってしまったという経験者もいるようです。
またホットフラッシュを併発することもあります。

 

こういう症状は心配事や疲れなどが溜まっている時に、起きやすい傾向があるようです。

胸の痛み

ちょっと動いただけなのに、はあはあと息切れしてしまうのも更年期の症状のひとつです。
普段自然にしているはずの呼吸が、自然にできなくなり、過呼吸症候群や無呼吸症候群のようになってしまうこともあります。
普段の生活と同じことをしている時に突然襲ってくるのが、更年期障害の症状の怖いところです。

 

さらに、胸の痛みの症状も出方も人によって違います。
ただよく聞かれるのは、妊娠中や生理中のように、胸がはって痛いというものです。
ハリで刺されたように痛いというのも、よくあるパターンです。

 

左胸がチクチク痛むという人がいたり、乳首がピリピリするという人もいたりと、人によって症状がまちまちです。
中には、胸から歯にかけての痛みを訴える人もいます。

 

何日か傷みが継続することや、日によって痛み方や場所が違うこともあります。
普段と同じように台所で料理をしていたり、掃除機をかけていたりするときに、突然心臓がばくばくし始めるのも特徴です。
ベッドに入って、眠りにつきはじめたときに、いきなり心臓が激しく波打ち、目が覚めたりもします。
そういったことがあると眠るのが恐くなったり、日常的に不安を抱えたりするようになるものです。
それが、また症状を悪化させたり精神的に追い込まれたりする原因にもなります。

 

病気ではないから時期がくれば治るものだと、辛さを理解してもらえないことで、ストレスを抱え込みやすくもなります。
それもまた症状の悪化にもつながり、パニック障害や更年期うつになることもあります。

 

更年期は5年〜10年続きます。
ですからしっかり自分の体を理解し、いろいろな症状に発展しないよう無理や我慢をせず過ごしたいものです。

 

 

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの原因

エストロゲンの影響

更年期の動悸や息切れ、胸の痛みの原因は、自律神経のコントロールができなくなることが大きな要因です。
なぜなら、女性ホルモンのエストロゲンの分泌の命令を出す部位と、自律神経のコントロールをする部位が同じだからです。

 

自律神経には、脈拍のテンポを調節する役割もあります

 

両方の役割を担っているのが、視床下部という部位になります。

 

更年期の女性はエストロゲンが急激に減りますが、これによって視床下部は混乱をきたします。
閉経後も、卵巣が女性ホルモンを作れなくなっていることに気づかず、視床下部は女性ホルモンを作れと命令を出します。
卵巣は女性ホルモンを作れなくなっているわけですから、視床下部がいくら命令を出しても、女性ホルモンは増えません。
すると、視床下部は作れ作れと命令を出し続けることになります。
いくら命令を出しても女性ホルモンが作られない状況に、視床下部は戸惑います。

 

この混乱が、もう一つの機能である自律神経のコントロールにも支障をきたし、動機、息切れ、胸の痛みなどの原因になるのです。

 

この状態が一定期間続くと、視床下部がホルモンが要らなくなったことに気付き、症状もおさまってきます。

 

 

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
心臓の活動や呼吸は、この2つがスイッチのようにオンとオフをくり返すことで保たれています。
寝ている時も、心臓も呼吸も、24時間休むことができません。
この動作を正確に休まずコントロールする自律神経は、かなり繊細な仕事をしています。

 

ストレスが溜まると自律神経も乱れやすくなりますから、ストレスの発散は大切です。
普段からできるだけストレスをためないようにリラックスできる習慣をつけていくようにしましょう。
(ただしお酒やタバコでのストレス発散は、症状を悪化させるリスクが高いので避けたほうが賢明です。)

 

更年期の動悸・息切れと間違えやすい病気とその違い

 

更年期障害と同じように、動悸・息切れの症状が出る病気もあります。
中には命に関わる病気もあり、更年期障害だろうと思って放っておくと、手遅れになることもあります。
女性に多い貧血でも、同じような症状が出ることがあります。

 

甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症

 

特によく間違えられるのは、甲状腺の病気です。
これは、更年期障害と同じく女性に多い病気です。

 

甲状腺の働きが衰える甲状腺機能低下症と、逆に過剰に機能してしまう甲状腺機能亢進症があります。
甲状腺機能低下症で代表的なのが橋本病で、甲状腺機能亢進症で代表的なのがパセドウ病です。

 

症状は更年期障害と似ていますが、正反対な症状が起こるのが特徴です。
まず体が冷え、体温が下がり、むくみがちになるのが甲状腺機能低下症の症状です。
甲状腺機能亢進症の場合はこれとは逆に、暑がりになり汗をかきやすくなって、痩せてきます。

 

脈拍が乱れる点は共通していますが、甲状腺機能低下症は脈拍数が減り、甲状腺機能亢進症は増えます。
腸の働きや月経への影響も真逆で、甲状腺機能低下症は便秘気味で月経が来なくなったり、遅れたりします。
これに対して甲状腺機能亢進症は、下痢気味になり月経が通常の周期より早く来ます。

 

更年期障害と甲状腺の病気は、症状が酷似していても、治療法が違いますので、注意しましょう。

 

自律神経失調症

ストレス

自律神経失調症も更年期障害も、同じ視床下部の働きの異常で同じような症状がでます。
両者の違いは原因で、更年期障害は女性ホルモンによるところが大きく、自律神経失調症はストレスによるところが大きいです。


心臓の病気

 

心臓病

心臓がどきどきしたり、痛んだりということは、直接心臓の病気ということもあります。

心臓の病気は直接命に係わることも多いので、特に注意が必要です。

 

特に気を付けたいのが、心筋梗塞の前兆である場合です。
心筋梗塞で倒れる前にも、激しく胸が痛んだり、息苦しくなったりという症状がでます。
早めに手を打つほど生存率が高くなりますので、このサインを更年期障害だと勘違いして見逃さないようにしましょう。

 

狭心症の症状にも胸の痛みや締め付け感がありますが、更年期の女性が気を付けてほしいのは微小血管狭心症です。
女性ホルモンには血管拡張作用もあるのですが、閉経後はこの働きが弱まります。
そして心臓の中の細い血管が収縮し、胸の痛みや締め付け感を感じるようになる疾患です。

 

 

健康診断は受けましょう

更年期を迎える世代になると女性の体はどんどん変化していきます。

今まで重い病気には一切かかったことのない方でも急になにかしらの重篤な病にかかってしまうこともあります。
これらの病気を見逃さないためにも定期健診・健康診断はとても大切です。
専業主婦の方などは会社員のように会社で健康診断を受けることがないため、「もう健康診断を数年受けてない」ということも多いようですが、少なくても40歳を過ぎたら絶対に毎年健康診断だけでも受けるようにしていきたいものです。

 

 

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの対処法

 

深呼吸

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの症状が起きた時は、とにかくまず気持ちを落ち着かせましょう

まず深く息を吸い、ゆっくりと吐き出しすることが大切です。
ゆっくりと吐いているうちに、自然と呼吸が整いリラックスしやすくなります。

 

息苦しいと慌てて息を吸って、吐くことを忘れてしまいがちですが、吐くことが大切になります。

 

また吸ってばかりいると、血液の中の酸素と二酸化炭素のバランスが悪くなります。
そうなると、また症状が悪化する可能性もあり、パニックになってしまうかもしれません。
パニックになってしまうと、冷静な判断ができなくなります。
普段から慌てないように、意識して腹式呼吸の練習をしておくといいでしょう。

 

ツボ押しで症状を落ち着ける

 

動悸・息切れ・胸の痛みが起こった時には効果のあるツボを押すのもおすすめです。
即効性があるので覚えておくと突然の症状にも対応できます。
特におすすめのツボをいくつか紹介します。

 

労宮

まず一番押しやすいところにあるのが、手のひらのど真ん中にある労宮です。
中指と薬指の骨の分岐点の辺りになります。
手のひらの真ん中ですし、押すと痛みがあるのでわかると思います。

 

このツボは「心苦労の集まる中心という意味」を持つツボでいろいろなストレスに効果的です。
そして自律神経を整え、動悸や息切れなどの症状の緩和としても有名です。
覚えやすいツボなので是非覚えてください。

 

労宮(ろうきゅう)

 

まず一番押しやすいところにあるのが、手のひらのど真ん中にある労宮です。
自律神経を整え、動悸息切れの症状を軽減してくれる効果が期待できるツボです。

 

神門

 

次は手のひら側の手首で、小指寄りのすこし窪んだところにある神門で、心臓の機能に影響するといわれるツボです。
手首のしわになっているところから内側にずらしていくと小指側の骨に当たります。
その当たる寸前のくぼみがこのツボです。
ここも押すと痛みがあるのでわかりやすいツボです。

 

動悸・息切れ・胸の痛みなど、心臓部分の症状が出た時にはここと言われる程有名なツボです。
ここも即効性もあるので是非覚えておいてください。

 

神門(しんもん)

 

内関

最後に腕に下がって、手の平側の手首から指三本分(約4センチメートル)下がったところにある内関があります。
このツボは不整脈を整えるときに使われるツボで、動悸の軽減に効果があります。

 

内関(ないかん)

 

以上の3つのツボはどこも手にあるツボで押しやすいところにあります。
突然の動悸や息切れ・胸の痛みが起こるとかなり動揺してしまいますが、気持ちを落ち着けながらぜひこの3つのツボを押さえてみてください。
きっと効果がわかると思います。

 

できるだけ日常的生活でストレスをためないようにしましょう

 

更年期の動悸や息切れ・胸の痛みはストレスが強いとより起こりがちです。
ですので、日常生活でもできるだけストレスをためないようにリラックスして過ごしたいものです。

 

アロマテラピーで普段からリラックスした空間を

アロマでリラックス

日常的な対策としては、お気に入りのアロマでリラックスするのもおすすめです。
アロマの中には、女性ホルモンと近い働きが期待できるエストロゲン様作用があるものがあります。

 

クラリセージイランイランなどがそれにあたり、更年期障害の症状を和らげるのに役立っています。

 

ほかには自律神経の均衡を保つ効果が期待できる、ラベンダーもおすすめです。
使う精油は、天然100パーセントのものを使いましょう。
安価な合成のアロマとは香りが全然違い、とても癒されますよ。

 

加湿器や空気清浄機でアロマオイルをセットして使えるものなども増えてきています。
部屋全体にアロマの香りが広がりとても気分がいい空間ができます。

 

半身浴などでリラックス

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの症状の緩和は、副交感神経を優位にするのがポイントです。

副交感神経を優位にする方法で、自宅で今日からでもできるのは、ぬるま湯での半身浴です。
アロマをたらして長めに浸かれば、相乗効果が見込めます。

 

ゆったりした動きで、呼吸を意識するヨガもおすすめです。
反対に激しい動きの運動は、交感神経を優位にするので向いていません。

 

更年期の動悸・息切れ・胸の痛みにいいお茶

 

更年期障害対策には、手軽にできて、毎日続けられるものがいいでしょう。
そうなると毎日飲んでいるお茶でケアするのは、いい方法です。

 

ポットに入れて、外出先で飲むこともできる、手軽なケアアイテムです。
更年期障害の症状を和らげたいなら、上記のアロマにもあったエストロゲン様作用のあるハーブがいいでしょう。

 

チェストベリー

エストロゲン様作用が期待できるハーブティーには、チェストベリーがあります。

クマツズラ科ハマゴウ属の落葉低木で、セイヨウニンジンボクとも呼ばれています。
ほどよい苦みと、後味のさわやかさが魅力です。
最近ではPMS(月経前症候群)に効果的なお茶として話題になっています。
更年期の症状にもおすすめです。

 

 

カモミールやジャスミン、ゼラニウムなどの自律神経のバランスをとる効果が期待できる、ハーブのお茶もおすすめです。
緑茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは、交感神経を優位にします。
更年期の動悸・息切れ・胸の痛みの症状がある時は、ノンカフェインのほうが向いています

 

ルイボスティー

その点から探すと、南アフリカのマメ科の植物からできるルイボスティーがおすすめです。

更年期障害の症状の緩和に有効といわれる、亜鉛やフラボノイド、マグネシウムやカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれているのも魅力です。
副交感神経が優位になりリラックスできるので、自律神経のオンとオフのバランスが整いやすくなります。
若返り効果が期待できるSOD様酵素のおかげで、血管の劣化に歯止めをかけることも期待できます。
血管が若々しければ、血流にもいい影響があり、心臓のどきどきも軽減しやすくなるでしょう。

 

血行が良くなるという面では、ごぼう茶もおすすめです。
カフェインも含まれていないので、寝る前に飲んでも安心です。
ごぼう茶に含まれるアルギニンという成分が、女性ホルモンにも良い影響を与えてくれます。
自律神経のバランスを整える効果と、ストレス解消が期待できるサポニンが含まれている点でも優秀です。
もともと、漢方の生薬として日本に入ってきたというだけあって、効能もいろいろです。
普段から食べ慣れ、馴染みが深い食材から作られていて、安心感もあります。

 

 

女性ホルモンと似た働きをするものでは、イソフラボンが良く知られています。
イソフラボンが摂取できるお茶には、黒豆茶があります。
自律神経を整える効果や、血液をサラサラにする効果も期待でき、更年期障害のケアには非常に向いています。

 

最近、注目を浴びている抹茶も、血液サラサラ効果やリラックス効果が期待できます。
これは、抹茶に含まれるテアニンの作用だといわれています。
更年期障害の症状はストレスが引き金になることも多いですが、ストレスに強くなるといわれている、ビタミンCも豊富です。
ただし、カフェインが含まれていますので、摂取量や摂取する時間には注意が必要です。
またお茶ではありませんが、青汁も更年期障害に効果が期待できる栄養素がたくさん摂れる飲み物です。

 

 

女性ホルモンが減少して症状が起きるのであれば、外から補うことで症状の緩和が期待できるということになります。
お茶やアロマでこれを補うことができますから、上手に利用していきましょう。

 

更年期サプリでしっかりケアすることも是非考えてみてください

更年期サプリも

お茶やアロマなどと並行して、もっと根本的に更年期対策をするならやはり私は更年期対策のサプリメントをおすすめします。

動悸・息切れ・胸の痛みやその他のホットフラッシュやめまいなどの更年期の身体的症状や、イライラやうつなどの精神的症状などのどちらの症状も緩和してくれます。
大豆イソフラボン系のエクオールや、高麗人参系のサポニンなどが主成分になっており、必要な分をしっかり摂取することができます。

 

更年期の症状はただ我慢すればいいというものではありません。
この時期はできるだけ自分の体をいたわり、どうやったら楽に乗り切ることができるかを考えた方がいいと思います。
びっくりするくらい症状が改善することもあるので是非一度検討してみてください。

 

 

更年期のその他の症状についてはこちらで解説しています→更年期障害の症状って?更年期に起きやすい困った症状について