更年期の検査

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更年期の検査ってどうすればいいの?

更年期の検査ってどうすればいいの?

「もしかしたらこれって更年期かも?」

と自己判断はしてみたものの、病院で一度検査をしてもらいたい・・・。

 

更年期障害の検査とは、実際にどんなことをするのでしょうか。
初めての経験で何科にいけばいいのかさえわからない、と悩んでいる人もいると思います。
内容や費用の概要を知って、受診する前に少しでも不安を払拭しましょう。

 

何科を受診すればいいの?

何科を受診する?

更年期障害かどうかを調べてもらうのは、婦人科がベストです。
かかりつけの婦人科があれば、そこで診察してもらいましょう。

 

更年期障害の症状は多岐に渡り、まだ更年期障害かどうかわからないという時は、まず内科でもいいでしょう。
大学病院のようなところなら、受付で症状を話して何科にいけばいいか相談してもいいでしょう。

 

市役所、役場や消防署などに、医療相談関係の窓口が設置されている自治体もあります。

 

更年期専門外来というのがある病院もありますので、更年期障害の可能性が高いようならがその場合は向いているかもしれません。

 

 

更年期の検査内容

更年期検査は問診から

 

診察は、まず問診から始まります。
問診では、クッパーマン更年期指数か、SMIとも呼ばれる簡易更年期指数かのどちらかのシートが使われることが多いです。

 

クッパーマン更年期指数は欧米からきたもので、これを日本人向けにしたのが簡易更年期指数です。
クッパーマン更年期指数には11項目、簡易更年期指数には10項目があります。

 

更年期障害によくある症状を点数で表し、合計点を出します。
クッパーマン指数は16、簡易更年期指数は50が更年期障害かどうかの境目になるようです。
点数が高いほど、症状が重いということになります。

 

クッパーマン更年期指数

※クッパーマン更年期指数

 

簡易更年期指数

※簡易更年期指数

 

内診はしなくてはならないの?

 

問診が終わると、内診があります
内診は膣から器具を入れて、膣や子宮口に異常がないか調べるものです。

 

更年期障害の検査は、通常、問診から内診へという流れになります。

 

ホルモンバランスが乱れるのが更年期障害の主な原因ですが、これは血液検査をしないと内診だけではわかりません。

 

更年期障害かどうかを調べるためなら、内診は必ずしも必要ではないともいえます。
ただし更年期障害になる年代は、子宮筋腫や子宮がんになりやすい年代でもあります。
その場合、検査で早期発見してもらえるというメリットもあります

 

妊娠検査などで経験した方も多いと思いますが、それでもやっぱり内診は苦手・・という方も多いはず。
どうしても嫌だという場合は相談して内診検査はしないという方法もあります。

 

 

血液検査へ

更年期の血液検査の内容

更年期障害の本番ともいえるのが、血液検査です。
血液検査では更年期障害に関するさまざまなことが分かります。
ホルモンバランスが崩れると、自律神経も乱れるのですが、自律神経の状態も血液検査でわかります。

 

自律神経の状態を現すのは、顆粒球とリンパ球の割合です。

 

交感神経が優位の場合は顆粒球の割合が多く副交感神経が優位な場合はリンパ球の割合が多くなります。
理想の数値は、顆粒球が54パーセントから60パーセントで、リンパ球が35パーセントから41パーセントです。

 

E2検査で血液中のホルモンを検査

エストロゲンの量を検査

ホルモンに関する血液検査には、一般的にE2検査とFSH検査、LH検査の3種類があります。
その中でもっとも重要で、基準となるのがE2検査です。
E2検査で調べるのは、エストラジオールという物質の濃度です。

 

エストラジオールはエストロゲンの元になる物質です。

 

ということは、この濃度が下がっていれば、エストロゲンの分泌量が減っていると判断できるわけです。

 

この数値が基準値よりも下回っていれば、卵巣の働きが弱くなっている、という診断結果がでます。

 

更年期の女性が、更年期障害と判断される基準は、数値が50pg/ml以下になった時です。
基準値は生理周期などで変わります。

 

卵胞前期は10から78pg/mlで卵胞後期は31から200pg/ml、排卵期が103から366pg/ml、黄体期は251以下pg/mlで、閉経後は18以下になります。

 

FSH検査とLH検査とは?

内診は?

FSH検査とLH検査はなぜするのかというと、卵巣の状態を調べるためです。
FSHは卵胞刺激ホルモン、LHは黄体化ホルモンとも呼ばれ、ともに脳下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンです。
FSHもLHも、女性ホルモンに影響を与えます。

 

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、卵巣で分泌されます。
そして分泌させろと卵巣に刺激を与えるのが、FSHとLHです。

 

女性ホルモンを充分に分泌できていないと、FSHとLHの数値は高くなります。
この数値が高いことが、卵巣が正常に機能できていないことを表すのです。

 

基準値はFSHが、卵胞期3.01から14.72mlU/mlで排卵期が3.21から16.60mlU/ml、黄体期になると1.47から8.49mlU/mlです。
閉経の後は157.79mlU/ml以下になります。

 

LHは卵胞期で1.76から10.24mlU/ml排卵期が2.19から88.33mlU/ml、黄体期になると1.13から14.22mlU/mlです。
閉経の後は5.72から64.31mlU/mlになります。

 

骨密度の検査を行う場合も

骨密度の検査

更年期になると心配なのが骨粗鬆症ですが、骨密度も女性ホルモンと深い関係があります。
婦人科でも骨量測定してくれるところが多いので、合わせて調べるといいでしょう。

 

大まかに測るなら、かかとに超音波をあてるQUS法と、X線で両手を使って測るMD法を使います。
QUS法やMD法で結果が芳しくなかったら、もっと詳しく測れる方法で検査を受けましょう。
X線を当あてて、コンピューター解析するDXA法なら、手首で測れば1分くらいで終わります。

 

現在は、この方法が主流です。

 

DXA法ではできない皮質骨・海綿骨それぞれの体積骨密度が算出できる、専用の小型X線CT装置を使うpQCT法もあります。

 

ストレスが強い場合は心理テストも

ストレス

ストレスが大きく関与していると考えられる更年期障害は、心理審査を行う場合もあります。
うつ病を発症することもあるので、抑うつ度を調べるSDSという心理テストが使われたりもします。

 

心の問題は婦人科ではなく、心の病の専門の病院での治療が必要になります。


更年期の検査の費用はどのくらいかかるの?

費用は?

更年期障害の検査費用の目安は、5,000円です。
ほとんど保険が効きますので、そう高額になることはないようです。
病院によって、4,000円台や6,000円台になることもありますが、大きな差はありません。
中には保険が効かない検査もあり、多少高くなることもありますが、普通の病院で10,000円を超えることは、まずありません

 

個人差はもちろんありますが、普通の健康診断を受けるくらいと考えておけばいいでしょう。

 

自由診療の検査は高額に

 

ただし、最近では自由診療の病院も増えてきています。
この場合は、保険が効く病院に比べると、検査費用もかなり高額になります。
費用の設定も自由なので、病院によって差が出ることもありますが、30,000円から50,000円が目安です。

 

自由診療だと料金は高額になりますが、制約が少なくなり幅広い医療が提供されるというメリットもあります。
患者さん一人ひとりに十分に時間をかけ、希望や症状に合わせた手厚い診療が期待できます。
全額自己負担になっても、質の高い医療を受けたいという人は、検討してみてもいいでしょう。

 

心療内科での検査費用は?

 

婦人科と合わせて心療内科を受診する場合は、状況によって費用も変動します。
といっても、3,000円から6,000円くらいとみておけば、ほぼ大丈夫です。
基本的に保険適用ですので、びっくりするような高い金額になることはほぼありません。

 

カウンセリングは保険適用外

カウンセリング

ただし、カウンセリングは通常保険が効きません
費用は5,000円前後ということが多く、安いところだと2,000円というところもあるようです。
民間のカウンセリングルームを利用するのと、だいたい同じくらいです。

 

カウンセリングは医師ではなく、臨床心理士が行うことが多いので、医療行為に入りません。
そのため、保険の適用外になってしまいます。

 

心療内科にも自由診療という選択肢がありますが、費用はかなり高額になります。
検査費用の目安は、約35,000から50,000円くらいです。

 

カウンセリング費用は幅がありますが、目安は約4,000円から10,000円です。

 

うつ病と診断されると、自立支援を受けられる場合があり、費用は1割負担になります。
この制度は、更年期障害だけでは使えません。
更年期障害とは別に、精神科か心療内科でうつ病の診察、治療を受けたほうが適用されやすいです。
病院から制度について説明してくれることは、通常ありませんので、自分で市役所等にて申請する必要があります。
市町村によっては、この1割も負担してくれるところがあるので、ぜひ問い合わせてみましょう。
うつ病の治療となると、長期間にわたり保険が適用されても、トータルで高額になることが予想されます。
適用になる人は、この制度を利用することで相当負担が減らせます。

 

 

精神科と心療内科とどちらか迷うと思いますが、費用面では心療内科のほうがおすすめです。
更年期障害を患うと、頭痛や胃痛などもあり、内科的な治療や処方が必要なこともあります。
心療内科では頭痛薬や胃薬なども処方してもらえ、この薬代も自立支援の適用が受けられます。
世帯の収入によっては、上限負担額も決められています。

 

子宮がんや乳がん、甲状腺障害の検査費用は?

 

更年期世代は子宮がん子宮筋腫、乳がんなどにもなりやすい世代です。
そのため、更年期障害の検査と合わせて、乳がんや子宮がんの検査をする人も多いです。

 

乳がんの検査は触診やマンモグラフィー検査、子宮の状態を調べるのはエコー検査があります。
費用の一例を挙げると、マンモグラフィー検査が5,000円前後でエコー検査3,500円前後です。
乳がん、子宮がんはある程度の年齢になると、補助が出る自治体がほとんどです。
無料だったり、500円くらいの低額で受けられたり、大幅な割引があったりします。
対応している病院に時期を合わせていくことで、安く済ませられます。

 

(生活保護を受けている場合などは、医療券を発行してもらって、提出すれば無料になります。)

 

医療券が使える病院かどうかは、事前に確認が必要です。
更年期の検査と合わせて受けることで、時間も節約でき場合によっては命拾いをします。
更年期の検査や診察、治療は、補助や制度をうまく利用し費用を安くすることが可能です。

 

症状に合わせて適切な病院を選ぶことで、費用面で得することもあります。

 

更年期障害と症状が似ている甲状腺の検査も、婦人科で一緒にお願いできます
甲状腺の血液検査は、FT3とFT4、TSHの3つセットとなり、プラス1,000円くらいとみておけば大丈夫でしょう。

 

 

 

更年期の検査を受けるタイミングは?

 

また、更年期の検査を受けるタイミングですが、これには特に何歳になったらというものはありません。
更年期の40代後半から50歳にかけての頃が更年期が始まる方が多いですが、これも人それぞれ。
30代で始まってしまう方もいます。
ですので年齢は気にせず、自分の体に何かしらの変化があって、それが更年期の症状に近いのかな?と感じたら(→更年期の症状)、相談も兼ねて受けてみるということでいいと思います。

実際に更年期の治療を受ける際の費用の目安は?

ホルモン補充療法

検査が終わり、更年期障害と診断されると治療が始まりますが、費用はどれくらいになるでしょうか?

 

ほとんどの治療に保険が適用されます。
治療の方法によっても変わってきますが、まず一番多いのが女性ホルモンを外から取り入れる、ホルモン補充療法だと思われます。
同じホルモン補充療法でも、注射と貼り薬、塗り薬と内服薬に分かれます。

 

注射は1本1,000円から2,500円くらいで、貼り薬だと1ヶ月分で1,500から2,500円くらいです。
塗り薬だと1ヶ月で3,000から5,000円くらいで、内服薬は1,500から3,000円くらいが目安です。

 

ほかの方法に比べると、塗り薬はちょっと高めです。

 

注射はプラセンタ注射になりますが、プラセンタ注射は美容目的で、美容外科クリニックや美容皮膚科でも使われます。
その場合は通常保険が適用にならず、高額な費用がかかります。
更年期障害の治療に使われる場合は、同じ治療で保険が使えることになります。
少しでも費用を抑えるためには、ジェネリック医薬品を利用する方法もあります。

 

更年期障害のジェネリックにはエストロモンがあり、リスクはありますが通販でも購入可能です。
効果も副作用も、それほど差はないとされています。

 

保険適用外の自由診療・漢方の場合の治療薬はやはり高額に

 

自由診療の治療薬は、1ヶ月分で約30,000から50,000円が目安です。
漢方医院でも、診療費は3割負担で、婦人科とさほど費用は変わりません。

内服薬

薬も厚生労働省に認可されているものは保険が使え、3割負担です。

 

ただし同じ薬を市販で買っても、保険は適用になりません。
漢方薬には、日本では医療用として認められていないものも数多く、これも保険が使えません

 

薬代の1例を挙げると、1日400円で1カ月約12,000円、12,000円に保険が適用されて3割とすると3,600円になります。

 

個人差はあっても、更年期障害での薬の処方には、そう大きな差はないと思われます。
そうすると、漢方医で保険適用の場合の1カ月の薬代は、3,000円から5,000円と考えておけばいいでしょう。

 

 

 

更年期の検査は安心して受けられます

安心して検査を

初めてのことで不安になってしまう更年期の検査ですが、内容は上記の通りです。
また内診も必ずしなければならないというものではありません。
更年期障害の検査は、約5,000円を目安にしておきましょう。
通う病院によって多少は前後しますが、保険が適用されれば大きな差はありません。
工夫すれば安くすることもできますし、費用を上乗せして、ワンランク上の医療を受けるという選択肢もあります。