大豆イソフラボンの更年期サプリメント
大豆イソフラボンとは名前の通り大豆の胚芽(胚軸)多く含まれる成分で、フラボノイドの一種です。
(そしてフラボノイドはポリフェノールの一種です)
この大豆イソフラボンには、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た構造をして、体内に取り込まれると女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをすることが確認されています。
更年期障害は女性ホルモンが急激に減少したにも関わらず、脳がそれを受け止められずに、「女性ホルモンが足りない!もっと作って!」と暴走してしまうために、自律神経を乱してしまうのが原因です。
自律神経が乱れることでホットフラッシュやめまい、のぼせ、イライラなど自分の意思とは関係なく体がおかしくなってしまうのです。
この症状は時間が経てば徐々にその状態に脳も慣れ、更年期は治まります。
ただし、その期間は個人差はありますが5年から10年という長い時間を要するのです。
大豆イソフラボンはこの女性ホルモンと似た働きをするため、更年期に入り急激に減少した女性ホルモン(エストロゲン)を補うことができ、これが原因で引き起こされている様々な更年期の症状を緩和してくれます。
突然に減り始めた女性ホルモンに脳がパニックを起こさないように、徐々に体を慣らしていってくれるのです。
急激に減少した女性ホルモンを補い
様々な更年期の不調を緩和させる
これが大豆イソフラボンの働きです。
また大豆イソフラボンには更年期の緩和だけではなく、骨粗しょう症の予防や悪玉コレストロールの減少など様々な効果もあります。
更年期のサプリメントの有効成分としてもうひとつ代表的なものに高麗人参の中のサポニンという成分があります。
このサポニンは大豆イソフラボンと同様に自律神経の乱れを整える働きをしてくれますが、女性ホルモンの代わりをするのではなく、乱れた自律神経直接作用し症状を緩和させようとするものです。
結果としては同じなのですがアプローチの仕方が違います。
2つの違いについてはこちらで詳しく解説しています
→大豆イソフラボン【エクオール】と高麗人参【サポニン】の違い
大豆イソフラボンを摂るだけじゃダメなの?エクオールが鍵
大豆イソフラボンのサプリメントを選ぶ際に一つだけ注意していただきたいことがあります。
大豆イソフラボンの中には主に3つの成分(ゲニステイン・ダイゼイン・グリシテイン)があるのですが、その中のダイゼインが腸内細菌によって代謝されると「エクオール」という成分に変わります。
少し前までは大豆イソフラボンを摂取すればだれでも同じだと思われていたのですが、実は近年になって、このエクオールこそが女性ホルモンの代わりをする成分だということがわかってきました。
そして、このエクオールは誰でも体内で作ることができる成分ではなく、女性の2人に1人しか作れないということもわかりました。
ですので同じように大豆イソフラボンを摂取しても(食品であってもサプリメントであっても)、ほとんど効果のない人もいるのです。
このようなことから最近の大豆イソフラボン更年期サプリは、大豆イソフラボンではなく、代謝された後の形であるエクオールそのものをサプリメントにしているものが増えてきています。
ですので大豆イソフラボンサプリを選ぶなら、今は「エクオール」としてすでに変換されているサプリメントの方が断然おすすめ。
この点には是非留意して選んでいただきたいと思います。
では更年期のサプリの中でも大豆イソフラボン(エクオール)が主成分とした特におすすめのサプリメントを紹介します。
大豆イソフラボン(エクオール)のおすすめ更年期サプリ
エクオール | |
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エクオールそのものを摂取するから全然違う!
大豆イソフラボンから変化して作られる「エクオール」そのものをサプリメントにしたのがこれ。 |
価格 | (税込)5,832円(定期コース)※送料無料 |
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備考 | 定期コースは10%OFF。(単品購入は6,480円) |
主な有効成分 | エクオール(大豆イソフラボン)、ラクトビオン酸 |
【こんな方におすすめ】
- しっかりと更年期の症状をなんとかしたいと考えている人
- ホットフラッシュで急に熱くなったりのぼせたりする人
- イライラがどうしても出てしまう人
- めまいなどホルモンのバランスからくる諸症状が気になる人
- 不眠気味でゆっくり睡眠がとれていない人
1日あたり価格 | 194円(3粒) 定期コースの価格 |
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返金保証 | なし |
定期購入について | 定期購入は縛りなしで安心。1回きりで解約も可。初回購入から10%OFFに。 |
クオリア | |
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更年期の悩みと一緒に失われた「美」もあきらめないサプリ。
エクオールをしっかり摂れる更年期サプリ。それだけではなく、更年期の女性の失われつつある美しさにもアプローチ。 |
価格 | 4,946円(定期コース初回価格)※送料無料 |
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備考 | 2回目からも4,946円 |
主な有効成分 | エクオール(大豆イソフラボン)、プエラリア、セラミド、プラセンタ、マカ、グルコマンナンなど。 |
【こんな方におすすめ】
- ハリのなくなった体をなんとかしたい
- 胸が小さくなってきた気がする
- 気持ちだけではなく体もケアしたい
- エクオールの更年期サプリをしっかり摂取したい
1日あたり価格 | 164円(3粒) 定期コースの価格 |
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返金保証 | なし |
定期購入について | 定期購入は縛りなし。いつでも解約可能り。初回から50%OFF。 |
基本のサプリ | |
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醤油で有名なキッコーマンの更年期の方向けのサプリメント。
「大豆」のプロが使う大豆イソブラボンだから他のモノとはちょっと異なり、エクオールではありませんが独自で研究した「イソフラボンアグリコン」を使用することでエクオールと同様に腸内環境に左右されることなくしっかり体に吸収されます。
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価格 | 2,730円(定期コース初回価格)※送料無料 |
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備考 | 2回目からは4,914円(単品5,460円でも購入可) |
主な有効成分 | 大豆イソブラボンアグリコン、ポリフェノール、葉酸・ビタミンD3 |
【こんな方におすすめ】
- 体を総合的にケアしたい
- 肌の老化も気になる
- 骨や歯の健康も気になる
- のぼせや汗をかきやすくなった
- ゆっくりと身体を調整してこの先も良い状態をキープしたい
1日あたり価格 | 163円(2粒) 定期コースの2回目からの価格 |
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返金保証 | なし |
定期購入について | 定期購入縛りなし。初回は半額2730円で購入可。1回で解約できます。2回目以降はの10%OFF。通常価格もそれほど変わらず5,460円なので継続購入が嫌な方は単品で購入するというのもアリ。 |
ノムダス | |
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エクオール産生菌でエクオールを作れる体に!
自然の力でエクオールを体内で作り出すことができるように考えられた更年期サプリ。 |
価格 | 1,260円(初回限定価格:82%OFF)※送料無料 |
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備考 | 2回目からは3,980円(単品購入:6,890円) |
主な有効成分 | エクオール産生菌、大豆イソフラボン、乳酸菌、おおばこ種皮、菊芋、黒大豆 |
【こんな方におすすめ】
- ホットフラッシュや多汗のぼせなどが気になる
- 更年期サプリを試してみたい
- 体の冷えやむくみが気になる人
- ストレスでイライラしてしまう
- お腹がいつも張り気味ですっきりしない
1日あたり価格 | 132円(4粒) 定期コースの2回目からの価格 |
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返金保証 | なし |
定期購入について | 定期購入は縛りなし。いつでも解約可。 |
キレイ・デ・エクオール | |
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腸内環境もしっかり整える成分がたっぷり
エクオールをしっかり摂取できるともに、腸内環境の改善にもこだわったサプリメント。
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価格 | 3,980円(定期コース初回価格)※送料無料 |
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備考 | 2回目からは4,980円(単品購入は5,980円) |
主な有効成分 | エクオール(大豆イソフラボン)、EC−12乳酸菌、リンゴセラミドなど。 |
【こんな方におすす】
- ホットフラッシュや多汗のぼせなどが気になる
- 更年期になって便秘気味になってしまった
- 肌の疲れも同時にケアしたい
- イライラをやめたい
1日あたり価格 | 166円(2粒) 定期コースの2回目からの価格 |
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返金保証 | なし |
定期購入について | 定期購入は縛りなし。1回きりで解約も可。 |
大豆イソフラボンの種類体内に取り込まれる仕組み
先ほど、「大豆イソフラボンは体内で腸内細菌によってエクオールに代謝され、そのエクオールが女性ホルモンと似たような働きをする」ということは説明しましたが、もう一度大豆イソフラボンについてしっかりと説明しましょう。
イソフラボンは大豆に含まれているフラボノイド(ポリフェノール)の1種です。
この含有量は1粒の約0.2%くらいだと言われています。
特に多く含まれているのは胚芽の部分です。
また大豆イソフラボンは2種類のイソフラボンあります。
一つはグリコシド型イソフラボンというもので、もう一つはアグリコン型イソフラボンと言います。
グリコシド型イソフラボンイソフラボンは、分子が大きく、糖が結合された状態で体内に取り込まれます。
そして腸内で糖が外される(アグリコン型イソフラボン)ことによって体内にようやく吸収されます。
糖が外れなかったイソフラボンは吸収されることなくそのまま体外へ排出されます。
グリコシド型イソフラボンの場合は、約8割が体外へ排出されてしまい、体内に吸収されるのは2割ほどしかありません。
これに対し、アグリコン型イソフラボンは分子が小さく、はじめから糖が結合されていません。
ですので約8割が体内でスムーズに吸収されます。
このように同じイソフラボンといっても大きく機能が異なっているのです。
そしてアグリコン型イソフラボンさらに3つの種類のイソフラボンから成り立っています。
それは「ゲニステイン」「グリシテイン」「ダイゼイン」の3つ。
ゲニステイン・・・エストロゲンに似た働きが強い
グリシテイン・・・エストロゲンに似た働きはほとんどない
ダイゼイン・・・エストロゲンに似た働きは弱い
こう見ると更年期の症状を緩和させるためにはゲニステインが一番重要だと思えますが、
アグリコン型イソフラボンとして体内に取り入れてもその70%はダイゼインです。
ですが、腸内細菌でエクオールに変わるのは実は「ダイゼイン」。
エクオールに変わってくれればこのダイゼインはしっかり力を発揮してくれるのです。
ただし、ダイゼインからエクオールを作ることができるのは約50%、半数の女性。
残りの半数はエクオールを作ることができず、ダイゼインのまま吸収されてしまいます。
ダイゼインのままではほとんどエストロゲンの働きはしません。
と、このように同じように大豆イソフラボンと書いてあっても全く効果は変わってしまいます。
ですのでせっかく大豆イソフラボンのサプリを摂取するなら、はじめから「エクオール」になっているものを摂ることをおすすめしたいのです。
※キッコーマンの基本のサプリはエクオールではありませんが、アグリコン型イソフラボンを使用しています。
ダイゼインがうまく代謝できる方ならしっかり効果を発揮するでしょう。バランスのいいサプリですので当サイトでも紹介しています。
ただし、エクオールができない場合はやはりあまり効果は期待できないと思います。
大豆イソフラボンの効果・効能って?
大豆イソフラボンには女性ホルモンの代わりとして働く更年期症状の緩和の他にも体にとって素晴らしい効果がいろいろあります。
LDLコレストロール値の低下
LDLコレストロールが増加すると、血管内にコレストロールが溜まってしまい血流が阻害され、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす原因となります。
動脈硬化や心筋梗塞は命に繋がるとても怖い病気です。
骨粗鬆症の予防
骨密度が下がり骨折しやすくなるのが骨粗鬆症です。(→更年期と骨粗鬆症)
これは女性ホルモンの減少が原因ですのでエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボン(エクオール)がここでも有効になってくるわけですが、
それに加えて大豆イソフラボンには骨からカルシウムの溶出を抑制する働きがあることが証明されています。
これ以外にも女性ホルモンの代わりをするエクオールを取り入れることで、
美肌効果、育毛効果なども期待できると言われています。
食品から大豆イソフラボンを摂る
大豆イソフラボンは大豆から摂れる成分ですので、当然食品からも摂取できます。
ですが、食品から摂取した大豆イソフラボンを有効なエクオールに代謝できるかどうかは上記で説明した通り半分の確立です。
ただ、大豆製品は健康にいいものばかりで、積極的に摂取していきたいものばかり。
エクオールに代謝できる体質なら、是非どんどん食品から取り入れていきたいものです。
サプリメントを飲んでいてもそれだけに頼らず、食品でも取り入れていってみてください。
大豆イソブラボンが多く摂取できる食品・食材
食品 | 分量 | イソフラボン含有量 |
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納豆 | 1パック(50g) | 約35mg |
豆腐 | 1丁(150g) | 約80mg |
豆乳 | 1パック(200mg) | 約40mg |
きな粉 | 大さじ1(6mg) | 約16mg |
みそ | 大さじ1(18g) | 約7g |
ただし・・・これらの食品の多くにに含まれる大豆イソフラボンはグリコシド型で吸収がされにくいタイプのイソフラボンです。
納豆・豆腐・豆乳はグリコシド型になります。
一般的な食品で吸収されやすいアグリコン型になっているのはみそやしょうゆだけです。
ですがみそやしょうゆでイソフラボンを摂取しようとしたら・・・完全に塩分過多になってしまいます。
ですので食品でイソフラボンを摂る場合はあくまでもバランスよく健康的に摂るようにし、実際に更年期の緩和の為に大豆イソフラボンの摂取をしたいなら、やはりサプリメントでしっかり補給されることをおすすめします。
大豆イソフラボンの摂取量と副作用
この数値は70〜75mgとなっています。
大豆イソフラボンの摂取目安の70〜75mgは大豆食品を毎食食べている方にとってはすぐに超えてしまいそうな数値に見えますが、実際には食品の大豆イソフラボンは8割は吸収されずに体外へ排出されてしまうグリコシド型イソフラボンですので、それほど気にすることはないでしょう。
またこの数値はイソフラボンの過剰な摂取によって女性ホルモンが増えすぎないために設けられた数値で、更年期の女性のためだけに出された数値ではありません。
若く女性ホルモンが活発に分泌されている方にも対応して算出されている数値です。
その点も留意して大豆製品を摂取していくといいと思います。
またサプリメントでイソフラボンを摂取する場合は30mg以下が推奨されています。この数値はしっかり守りましょう。
食品と異なり効果が高い分、サプリメントの使用量・含有量は守るべきです。
(上記のおすすめサプリで紹介したサプリメントはほとんどがエクオール10mgとなっています。エクオールになっているので10mgで充分です。)
大豆イソフラボンサプリは男性でもいいの?
このように大豆イソフラボンのサプリメントは更年期の女性にとてもあったサプリメントですが、ただし、男性の場合は注意が必要です。
男性の更年期は女性ホルモンの減少が原因で更年期が起きているのではなく男性ホルモンの減少が男性更年期の原因です。
ですので女性ホルモンの代わりになるエクオールを摂取してしまうと、さらにホルモンバランスが崩れ更年期が悪化してしまう可能性もあるのです。
ですので男性の場合は大豆イソフラボンのサプリでなく、もうひとつの更年期緩和の代表的な成分高麗人参系のサプリメントをおすすめします。
サプリとしては大豆イソフラボンはあまり男性にはおすすめできませんが、食品でとることはもちろんとても良いことですので積極的に摂っていってください。