更年期を漢方薬で|おすすめの漢方薬とその効果

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更年期と漢方薬

更年期と漢方薬

更年期(更年期障害)治療法・改善法としては、病院で行うホルモン補充療法(HRT)、医薬品での緩和、更年期サプリメントの服用などの方法がありますが、漢方薬での治療もとても有効だと言われています。

 

実際に更年期のためのお薬として市販されている医薬品(命の母ルビーナなど)でもベースは漢方薬を使っているものがほとんどです。

 

漢方薬は副作用の心配も比較的少ないこともあり、婦人科の治療でも漢方薬を処方されることもあります。
漢方薬はどのように女性の更年期に作用しどんな効果があるのでしょうか?

 

漢方薬の特性を解説するとともに、更年期のいろいろな症状におすすめの漢方薬を紹介していきます。

 

東洋医学の漢方療法とは?

 

漢方

そもそも漢方薬、漢方とはどういった医学なのでしょうか?

漢方療法とはもともと中国4千年の歴史を持つという東洋医学をベースに日本で独自に発展した医学です。

 

病気の原因に対してそれを治療するのが西洋医学ですが、(一般的な病院で現在行われている治療)、漢方医学(東洋医学)は病気の症状を見ながら体全体のバランスを整えることで症状を治めるという治療法になります。

 

更年期の場合で言えば、西洋医学のホルモン補充療法は減少したホルモンを補うことで症状を緩和させますが、漢方では体の流れを良くし体のバランスを整えるという方法を取ります。

 

ここが西洋医学と漢方の大きな違いになります。

 

 

漢方の「証」、「虚」・「実」とは?

 

またもうひとつ漢方の特徴的な考えた方の一つに、その人それぞれの体質を診るというものがあります。
西洋医学の場合は、風邪なら風邪薬、胃炎なら胃腸薬、と相手が男性であっても女性であっても処方される薬は基本的には同じです。
ですが、漢方の場合はその患者の体質によって処方される薬が変わります。

 

漢方ではその患者の体力によっても治療法がかわります。
この分け方を「証」と言い、体力がある人を「実証」体力がない人を「虚証」と言います。

 

実証(じっしょう)にあたる人
・体力がある
・かっちりした筋肉質
・血行がいい
・胃腸が強くどちらかというと便秘気味
・暑がりの傾向

 

虚証(きょしょう)にあたる人
・弱弱しく体力がない
・痩せていて華奢
・顔色が悪い
・胃腸が弱く下痢をしやすい
・寒がり

 

漢方薬は一般的な薬局でも購入できるようになっていますが、実はこのように個によって合う合わないがあるお薬で、虚証の人が実証の薬を飲んでしまうとお腹を壊したりすることもあり、ある意味では難しく奥の深い医学なのです。

 

漢方の「気」・「血」・「水」とは?

証

漢方の分類でもう一つ、「気」・「血」・「水」というのもあります。
この3つは人間が生きるために必要な3つの要素で、気はエネルギー、血は血液、水は体液のことをいいます。

 

漢方の世界ではこの「気」「血」「水」のどれかが不足したり流れが滞ったりすると病気になったり体調が崩れると考えてます。
ですのでこの3つのどこに今の不調の原因があるかを探ることが重要になっています。

 

気の異常
【気虚】気が不足した状態
元気がない、だるい・疲れやすい など
【気うつ】気が滞って流れが悪くなる
うつ、不眠、不安、頭が重い、喉が詰まる など
【気逆】気が逆流する
のぼせ、ほてり、発汗、ホットフラッシュ、動悸 など

 

血の異常
【血虚】体内の血が不足
貧血、めまい、立ちくらみ、白髪、抜け毛、手足のしびれ、疲れ目、皮膚の乾燥など
【?血】血の巡りが悪くよどむ
肩こり、むくみ、しみ、関節痛 など

 

水の異常
【水毒】水(体液)の巡回が悪くなり偏っている状態
冷え、むくみ、耳鳴り、めまい、排泄異常など

 

というようにそれぞれどこが悪いかによって症状が変わってきます。
これをみると更年期の症状にあてはまる症状もたくさんあり、気・血・水のバランスを整えることが更年期の症状の還元にも繋がりことがわかります。
「更年期には漢方」というのを勧めている方が多いのも納得で、実際に更年期の市販薬として有名な命の母なども漢方薬がベースになっています。

 

 

※この体質による虚実と、症状による気・血・水を合わせて、漢方医療では「証」と呼んでいます。

更年期の漢方薬

漢方薬

では実際に更年期の漢方薬としてはどのようなものがあるのでしょうか?

 

上記で紹介したように漢方薬の場合は本来なら証に照らし合わせ処方していくものですが、これにはかなりの専門知識も必要になります。

 

ですので更年期障害の場合は、一般的な更年期の症状に向けて効果的だと言われている婦人科三大処方(三大婦人薬)と言われるものが重宝されています。
この3つの漢方薬で更年期の症状をほとんどカバーできるからです。
以下の3つがそれにあたります。

 

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

 

体力のない虚証向けの婦人薬です。
血の巡りが悪くよどむ?血の状態の改善をする漢方薬になります。
当帰(トウキ)と芍薬(シャクヤク)が中心で、さらに川?(センキュウ)、白朮(ビャクジュツ)または蒼朮(ソウジュツ)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)が配合されています。

 

 

冷え性、貧血、むくみ、めまい、肩こり、耳鳴り、立ちくらみ、動悸、疲労倦怠などの症状に効きます。
更年期対策の中では一番に使われる漢方薬といっていいでしょう。

 

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

 

当帰芍薬散と同様に?血を改善する婦人薬ですが、こちらは体力のある実証向けになります。
桂皮(ケイヒ)、茯苓(ブクリョウ)、芍薬(シャクヤク)、牡丹皮(ボタンピ)、桃仁(トウニン)が配合されています。

 

のぼせ、ほてり、ホットフラッシュ、肩こり、イライラ、頭痛などに効きます。

 

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

 

比較的体力のいない人向けです。当帰芍薬散の虚証よりは少し体力があるくらいまでは大丈夫です。
こちらもやはり?血を改善する婦人薬になります。
柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、 白朮(ビャクジュツ)、 茯苓(ブクリョウ)、 牡丹皮(ボタンピ)、山梔子(サンシシ)、 甘草(カンゾウ)、 薄荷(ハッカ)、 生姜(ショウキョウ)が配合されています。

 

ほてり、肩こり、疲れやすさ、精神的なイライラ、冷え性、不眠などに効果的です。

 

その他の更年期に効果的な漢方薬

 

三大処方婦人薬以外でも更年期の症状に処方される漢方薬はいくつかあります。
スポット的にプラスして使われることが多いようです。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)

 

体力がある程度ある方向け。
柴胡(サイコ)、半夏(ハンゲ)、 茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)、黄?(オウゴン)、大棗(タイソウ)、人参(ニンジン)、竜骨(リュウコツ)、牡蛎(ボレイ)、大黄(ダイオウ)、生姜(ショウキョウ)が配合されています。

 

動悸によく効くと言われています。
また精神的なイライラ、不安、不眠などにも用いられます。

 

五苓散(ゴレイサン)

 

水(体液)の巡りが悪くなっている水毒の状態のときに処方されます。
体力にかかわらず飲むことができます。

 

桂皮(ケイヒ)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、白朮(ビャクジュツ)が配合されています。

 

体内の余分な水分を排出する働きをするので、むくみに効きます。
また頭痛、めまい、吐き気などにも用いられます。
(二日酔いの薬としても有名です)

 

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

 

体力のな虚証向けで、気が不足した状態(気うつ)の改善に使われます。
半夏(ハンゲ)、厚朴(コウボク)、茯苓(ブクリョウ)、蘇葉(ソヨウ)、生姜(ショウキョウ)が配合されています。

 

めまいやふらつきに特に効果的です。
また鬱鬱とした気分、のどのつかえなどにも処方されます。

 

 

 

これ以外では、
女神酸(ニョシンサン)・・・のぼせ・めまい
防風通聖散(ボウフウツウショウサン)・・・動悸、肩こり、のぼせ、むくみ、便秘
抑肝散(ヨクカンサン」)・・・神経のたかぶり、不眠
などもあります。

 

 

 

漢方薬はどこで買う?保険は効くの?

 

市販の漢方薬

上記で紹介したような漢方薬は一般的なドラッグストアや薬局などでも購入できます。

漢方と聞くと、煎じた薬草が瓶の中に入っていて・・・というような雰囲気もありますが、今はかなり一般的になっており、
ツムラやクラシエなどのメーカーから、錠剤や一包ずつの袋入りになった商品も出ています。

 

ツムラの当帰芍薬散の価格は24包(12日分)で2,700円(税込)。
一日当たり225円。

 

クラシエの当帰芍薬散は96錠(8日分)で1933円(税込)。
1日当たり241円。

 

1か月で換算すると7,000円くらいになります。

 

これは一般的な薬局で市販薬として購入した場合の価格ですが、最近では病院でも漢方薬を処方してくれるところも多くなっています。
病院で処方されれば自由診療ではなく保険対応になりますので、かなり価格は抑えることができるでしょう。

 

ただ、上記の体質や症状のところでも説明したように、漢方薬の世界はなかなか奥が深く、体質(虚証・実証)と症状(気・血・水)によって「証」を探りそれによって、体に一番適している漢方を処方するのが本来の姿です。

 

一般的な西洋医学の現代的な病院では西洋医学の知識はあっても東洋医学の考えも熟知した先生はまだそれほど多くありません。

 

病院で専門的な漢方を処方してもらおうと思ったら、漢方に詳しいと明記されているようなところを探してみてからでもいいと思います。

 

漢方はあまり専門ではない婦人科に行ってしまうと、ホルモン補充療法の方を勧められてしまうこともあると思うので、あらかじめ調べておいた方がいいでしょう。
(当帰芍薬散や加味逍遙散などの漢方薬は一般的な内科などでも処方してもらえます。)

 

 

漢方薬の副作用について

 

漢方薬は他のお薬に比べれば副作用はあまりないと言われています。
ですが、やはり体質によっては完全に安心というわけではありません。

 

特に気を付けなくてはならないのは、体力のない虚証の方が体力のある実証の方のお薬を飲んでしまった場合などです。
この場合は胃腸などに副作用が出る場合があります。

 

(自分では実証だと思っていても実は虚証だったりということもあり・・ここが判断の難しところです・・)

薬局で相談を

これ以外では、発疹、発赤、かゆみなどが出るケースもあるようです。

 

風邪薬等との飲み合せはどうなんだろう?という心配は基本的にはないそうです。
ですが葛根湯などの漢方薬系の風邪薬などの場合は一緒に飲むことはできません

 

基本的には更年期対策でこれらの漢方薬を飲み続ける場合で他の薬を飲むときは薬剤師や医師に相談した方がいいでしょう

 

市販の薬でも常駐の薬剤師さんのいる薬局でしたら、飲み合せについては詳しく解説してくれます。

 

男性の更年期の漢方薬

 

当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遙散などの漢方薬は婦人三大処方。
では男性の更年期の場合はどんな漢方薬がいいのでしょうか?

 

男性の更年期の場合は次のような漢方薬が処方されることが多いようです。

 

八味地黄丸(ハチミジオウガン)・・・冷え、疲労、ED、泌尿器の異常
柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)・・・イライラ、不安感、ストレス
加味帰脾湯(カミキヒトウ)・・・ウツ、クヨクヨ、気が滅入る
酸棗仁湯(サンソウニントウ)・・・疲労、不眠

男性の更年期障害の漢方薬

男性の更年期の場合は女性よりも複雑な場合も多く、なかなかぴったりの漢方は見つけにくいかもしれません。
女性よりも対象者があまりいないため情報も少ない傾向です。
男性の場合は漢方に詳しい医院でカウンセリングを受けて処方してもらう方がいいと思います。

 

または自律神経に作用する高麗人参系のサプリメントを試してみるのもいいと思います。

 

 

 

自分に合った対策を

以上、更年期、更年期障害に効果のあると言われる漢方薬について紹介しててきました。

漢方薬は購入しやすくなりましたが、本当に自分にはどれが合っているの?を見つけようと思うと、このように奥が深いのです。

 

症状を見て当帰芍薬散がいいのか・・加味逍遙散がいいのか・・どっちも合いそうだし・・・などとちょっと悩んでしまいますよね。

 

近くに漢方に詳しい先生がいらっしゃるならそちらでしっかりカウンセリングをしていただいた方がいいと思います

 

私の場合は近くにそういう専門医がいなかったためそれはかないませんでした。

 

ですのでどれがいいかわからない漢方薬ではなく更年期のサプリの方を選ぶようになりました
更年期サプリの場合はその症状に対してのものですので悩む必要がなかったからです。

 

更年期とは長いお付き合いになります。
是非「これで乗り切る!」という自分の一番のサポート役を見つけてみてください。

 

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