更年期のうつ|つらい更年期のうつの症状や原因と治療法

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更年期のうつ病|なぜ更年期でうつになるの?

更年期のうつについて

更年期の様々なつらい症状の中でも、特に悩みが深いのがこの「更年期のうつ」です。

 

ホットフラッシュめまいなどとは異なり、体に何か明らかな外的変化が起きるわけではないので、なかなか自分でも更年期のせいだということに気づきにくく、
「どうして私こんな風になってしまったんだろう・・・」と、
どんどん気分が落ち込んでしまうという悪循環に陥ってしまう人も多くいます。
また身体的症状ではないため、周りにも理解されにくいというのもあります。

 

特に家庭では思春期や受験を控えたお子さんがいたり、または子供が巣立ってしまって子育て終わりの悲しさを味わっていたり、
仕事でも責任が出て40代50代で悩みの多い時期です。
更年期のうつに当てはまらない人でも気分がただでさえ不安定になりがち・・。

 

ここでうつが出てしまったら・・本当にこれはつらい毎日でしょう。

 

でもこれは「更年期のうつの症状だ」と自分で認めることができると、この気持ちは大きく変わります。
ずっと治らないものではなく期間限定だということもわかります。

 

また更年期になぜうつになるのかを理解するとその対象法、改善策も見つかります
ここでは更年期のうつについてその症状や原因なども含め解説していきます。

 

なぜ更年期でうつになるの?

 

更年期のうつも他の更年期の症状と同様に、ホルモンの乱れが原因です。

脳がパニックに

更年期を迎えて女性ホルモンが減少し始めると、脳から卵巣に女性ホルモン(エストロゲン)をもっと出しなさいという信号が出ます。
ですが実際には更年期で卵巣機能は低下していますから、思ったように女性ホルモンは作ることができません。
すると脳はますます女性ホルモンを作るようにと強く信号を出すようになります。

 

このような流れからどんどん脳と体がバランスを崩し、自律神経に影響を及ぼし、自分ではコントロールできなくなるのです。
自律神経の乱れは、ホットフラッシュめまいといった体の変調だけではなく、精神的なものにも深く影響します。

 

「感情が高ぶったり、イライラして周囲に当たりちらしたり、反対に無気力で何もやる気が起きなくなったり」というような状態まで、本人の意思とは反して起こしてしまうのが「更年期のうつ」なのです。

 

 

「更年期のうつ」と「うつ病」の違い

ホルモンバランス

更年期のうつと一般で言われる「うつ病」との違いはあるのでしょうか?

 

実は両者には症状的には違いはなく、ボーダーラインはとても曖昧です。
大きな違いは、その原因だけなのです。

 

更年期のうつは先ほども説明したように、更年期になってホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れることが原因です。
「うつ」の場合は、何らかの精神的ストレスが引き金になって、自律神経が乱れてしまうことが原因だといわれています。

 

このように原因は異なりますが、どちら自律神経の乱れがうつに繋がっています。

 

ただ、更年期のうつの場合は、原因は女性ホルモンの減少からくるホルモンバランスの崩れが原因です。
ですから更年期が終わればこの症状は回復します。
うつ状態にも終わりが来ます。
またホルモンバランスを調整することができればうつ症状は軽減できるのです。

 

しかし、「うつ」は精神的なものが原因です。
ですので終わりははっきりとは見えません。
原因となっている「ストレス」を取り除けば解消されるように思えますが、実際にはうつ病を患う方の多くは、原因がなくなったように見えても何年も何十年もうつ病と戦っています。
そして一時的によくなったように見えても、また再発してしまうのもうつ病の特徴です。

 

こう考えると、同じ症状のうつでも更年期のうつは「解決策がある」「終わりがある」うつなのです。

 

ですので「更年期のうつかも?」と思ったら、「ずっとこのままかもしれない・・」などと落ち込まずに、更年期のうつだということを認めて、しっかり体と心をケアしてあげることがとても大切だと思います。
ずっと我慢をしすぎて本当のうつ病を引き起こしてしまってからでは大変なことになると是非心に刻んでおいて欲しいと思います。

 

 

更年期のうつの症状

更年期のうつの症状には次のようなものがあります。

 

【精神的症状】

  • 気分が落ち込む
  • 朝に特に元気ななくなる
  • イライラが止まらなくなる
  • ちょっとしたことでもカッとなって怒りだしてしまう
  • 集中力が低下する
  • ちょっとしたことでも判断ができなくなる
  • 人が話していることの内容をなかなか理解できない
  • やりたいことがなくなる(趣味などにも興味がなくなる)
  • 外出が嫌になり家に引きこもりがちになる
  • 身なりに構えなくなりおしゃれに興味がなくなる
  • 常に焦っているような気分になる

 

【身体的症状】

不眠

  • 夜になってもなかなか寝付けない
  • 早く目が覚めてしまう
  • 熟睡ができなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 体重がどんどん減る
  • 常に体がどんよりと重く感じる
  • 疲れやすい
  • 頭が重く頭痛がある
  • 便秘気味になる
  • 動悸がする
  • 言葉がうまく出てこない

 

と、これだけの辛い症状がおこりやすくなります。

 

このようなうつ状態になれば当然家事や仕事などをこなすのは困難になります。
そうするとまた「できなかった・・」と気持ちが落ち込みます。
この悪いループがうつをどんどん悪化させていってしまうのです。

 

またうつになると周りの人ともうまくコミュニケーションが取れなくなります。
暗い気持ちでいますから話も当然暗くなりますし、イライラがひどい時は人にあたってしまうこともあるでしょう。
会話がうまくできずないこともあります。

 

そうすると周りの人の気分も害してしまい、どんどん孤独になり落ち込んでしまうというケースも多々あるのです。

 

 

更年期の様々な症状の中でも「うつ」は特につらいものだといわれる所以でしょう。

 

 

更年期のうつの治療法は?

 

更年期のうつの治療法には以下のようなものがあります。

 

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法

これは「更年期のうつ」対策というよりも更年期の症状を和らげることでうつも改善させる方法です。

 

ホルモン補充療法(HRT)は、医師の診断の元、更年期に入って減少した女性ホルモンを直接補充してあげるというものです。
もちろんうつ症状だけではなく、ホットフラッシュやめまいなど他の更年期の症状にも効果を発揮します。

 

ただし、子宮がんや乳がんなどの副作用の危険も伴うため、かなり慎重にすすめる必要があります

 

漢方薬による治療

漢方で治療

漢方薬による治療は副作用の心配もあまりなく、安心して行えます。
うつに効果のある漢方薬は
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
桃核承気湯(とうかくじょうきそう)などがあります。

 

また更年期に効果がある漢方薬としては
加味逍遙散(かみしょうようさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
当帰?薬散(とうきしゃくやくさん)
などが有名です。

 

ただ漢方薬も専門家や専門医ではないとなかなかぴったりの症状にあったものを見つけるのは難しく、効果がなかなか現れないということも少なくありません。

 

抗うつ剤や安定剤によるうつの改善

抗うつ剤

うつが重度の場合は一般的なうつ病の治療に使われる抗うつ剤や安定剤での治療が一番の近道です。
抗うつ剤、安定剤はいろいろな種類がありそれぞれ強さも異なります。
基本的には市販はさされていません。処方薬になります。
婦人科やまたは婦人科から紹介された心療内科などを受診して、状態を見ながらどの薬と使うか相談して決めていきます。

 

眠れない場合は睡眠導入剤なども処方してもらえます。

 

抗うつ剤はしっかりとうつに効きますので一番うつには効果的ですが、心療内科にまではできれば行きたくない・・といのも正直なところ多くの方が思う気持ちです。
ただ、本当に深刻なうつ状態になってしまっている場合は、ほおっておくとどんどん悪化してしまい、精神だけではなく体のあちこちにも影響が出てきますので、できるだけ早く専門医に相談された方がいいでしょう。

 

サプリメント等による更年期の緩和

更年期サプリ

当サイトでも紹介をしていますが、エクオールや高麗人参等の更年期に効果的なサプリメントを摂取して、状態を緩和していくという方法もあります。
薬に比べれば即効性はありませんが、サプリメントはホルモンバランスを整える働きをしますので、うつだけではなくその他の更年期の症状もあわせてトータルで体をサポートしてくれるはずです。
副作用もありませんので安心して飲むことができるでしょう。
また他の治療法と併用して服用することも可能です。

 

効果を実感できるまで少し時間はかかりますが長い目で更年期を考えるときには是非おすすめしたいのは更年期サプリです。

 

 

更年期のうつになりやすい人

 

更年期のいろいろな症状は人それぞれです。
更年期のうつも全く症状が出ずに今までのままの精神状態で過ごせる方もいれば、抗うつ剤の力を借りなくてはならなくなる方もいます。

 

一概には言えませんが更年期のうつになりやすい人は、

 

普段から真面目でなんでもきっちりやりたい人
責任感が強い人
人に頼らす自分で解決しようとする人
自己嫌悪が激しく反省をしすぎる人

 

と、しっかりした人ほどうつになりやすい傾向があります。

 

こういうタイプの方は本来でしたらとても素晴らしい方なのですが、更年期に入ったらうつにならないためにも少しだけ気持ちを楽にして、
「まあ、いいか」という楽観的な考えも取り入れていきましょう。

 

また、「もしかして更年期のうつかも?」という自覚が出てきたら、できるだけ家族や周りに人に協力を仰ぎましょう。
しっかりと更年期のうつの症状を伝え、理解してもらうのはとても大切なことです。

 

少しくらい家事が遅れても、手抜きになっても、体調がすぐれず寝込む時があっても、周りの方(特に家族)に理解してもらえると気持ちは大きく変わるでしょう。

 

ぜひご家族でもしっかり話あってみてください。

 

 

終わりがあるのが更年期のうつです

終わりがあります

更年期のうつはとてもつらいものですが、ホルモンバランスの乱れが原因ですから、更年期が過ぎれば必ず終わります。
一生このままではありません。

 

あまりにつらい日々が長く続くと「もう一生このままなのかな・・」と思ってしまうこともあると思いますが、この点だけは絶対に忘れずに、
「終わりが来る。今だけの辛抱」と思い、是非頑張って乗り越えてください。

 

 

 

 

更年期のその他の症状についてはこちらで解説しています→更年期障害の症状って?更年期に起きやすい困った症状について