更年期と骨粗鬆症|閉経から一気に進行する骨粗鬆症を予防しよう

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骨粗鬆症と更年期

更年期から始まる骨粗鬆症

骨粗鬆症(骨粗しょう症)というと、かなり年を取った方のかかる病気だと思っている方が多いと思いますが、実はこの病気は更年期と深い関係があります

症状がはっきりしてくるのは更年期以降ですが、その始まりはまさに更年期の今です。

 

骨粗鬆症は老化で起こる病気ですので、男女ともにかかる可能性はありますが、男性よりも女性の方が圧倒的にかかりやすい病気。

 

女性の場合は更年期からの女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少がこの引き金となっています。
閉経と共に一気に進行していきます。

 

更年期の真っ盛りは他のホットフラシュや多汗、うつなどの症状が気になり、骨の老化までは気が付かないかもしれませんが、
更年期が終わりかけたと思った頃にやってくるのがこの骨粗鬆症なのです。

 

ちょっと躓いただけで骨折したり・・ということもよくあります。

 

でも、生活習慣の中で、予防のために気を付ければリスクを減らせることも、たくさんあります。
予防法を知って、実行し、治療についても予備知識を付けておきましょう。

 

更年期の今知っておくことで、更年期以降の自分の骨は守ることができます。

 

 

骨粗鬆症とは?

 

骨粗鬆症とは、簡単にいうと骨が弱くなる病気です。
実際に骨が弱くなるというのは、骨の量が減り、質が低下することをいいます。

 

骨粗鬆症の骨

 

具体的には骨密度を測って、70パーセント以下になると骨粗鬆症と判断されるようです。
骨粗鬆症の怖いところは、全骨量が減ってしまうところです。

 

写真で見たことがある人も多いと思いますが、骨粗鬆症になった人の骨は、使い古したへちまのようにすかすかな状態です。
健康な骨と比べると、明らかに隙間が多く、白い部分が少なくなっていますよね。

 

人の骨は毎日古いものを壊して新しいものを作る、骨代謝を繰り返しています。
壊す量と作られる量が同じであれば、健康な骨を維持できます。

 

骨粗鬆症になるのは、壊される量が作られる量を上回り、健康な骨を維持できなくなっているからです。
特に高齢の女性に多い疾患で、エストロゲンの分泌量と関係していると考えられています。

 

骨粗鬆症の症状

 

肩凝り

骨粗鬆症になって、顕著にでる症状は腰痛と肩凝りです。

男性は腰痛が多く女性は肩凝りが多いのが特徴です。

 

手足の関節が痛んだり、鼻水が出たり、鼻がつまったりというのが、男女共通の症状です。

 

男性はせきやたんがでる人、女性は体がだるくなる人が多いという傾向があります。
身体的な変化では、身長が低くなったり、腰がまがってきたりします。

 

これは弱くなった椎体が上と下から圧迫されたことで起こる、椎体骨折が原因です。
身長が2センチ以上縮んだら、この現象が起こっているサインです。

 

こういう状態になると、骨折の可能性が極めて高くなります。

 

そうなると、簡単に骨折してしまうようになり、軽く転んだだけで骨折して入院になることもあります。
骨折をきっかけに、寝たきりになってしまうこともあるので予防は大切です。

 

動きも鈍くなり、行動範囲が狭くなり、意欲も失われていくという悪循環が起こりやすくなります。
会話も運動も減り、認知症になるケースも少なくありません。

 

また男性に比べると、女性は約4倍骨粗鬆症になる人がいます。
50歳から徐々に増え、80歳になると約6割の人が骨粗鬆症になっているというデータもあります。

 

骨粗鬆症の原因|なぜ更年期になると骨粗しょう症になりやすいの?

 

女性ホルモンのエストロゲンには、骨密度を保つ役割もあります。
閉経すると、エストロゲンの分泌量が大幅に減ります

 

エストロゲンの減少は、実際に骨の形成にはどう影響するのでしょうか。

 

上述しましたが、人の骨は骨代謝を繰り返しています。
骨を壊す役割をするのが破骨細胞で、骨を形成する役割をするのが骨芽細胞です。

 

エストロゲンの分泌量が減ってくると、破骨細胞の働きが強くなり、骨芽細胞の働きが弱まります。
壊れる骨の量が減って、新しく生まれる骨の量が減れば、骨密度も減ります

 

骨芽細胞のエネルギー源は、グリコースだといわれています。
糖尿病患者に骨折が多いことからも、加齢による糖代謝の低下と骨粗鬆症とは、何らかの関係があるのではないかと予想できます。
エストロゲンとプロゲステロンを投与すると、糖尿病になりにくいという、研究報告もあるようです。
このことからも、糖代謝と骨粗鬆症となんらかの関係があるのではないかと思われます。

 

骨は、昼に壊れて、夜に作られるものです。
更年期に障害の症状の一つに体温が上がるホットフラッシュがありますが、体温が上がると眠りを妨げられます。
夜眠れなくなることも、骨粗鬆症の原因のひとつではないか、と考えられます。

 

関節痛など、こんな骨の病気になる可能性も

 

更年期の関節痛は、手首や足首から始まることが多いです。
それから、かかとの痛みを感じて、歩行に支障をきたすようになってきます。

 

これは、女性ホルモンのエストロゲンが減少することが原因です。
エストロゲンは、関節の骨と骨の摩擦を和らげる役割も担っているのです。
軟骨や筋肉も弱くなり、血のめぐりが悪くなることも関係しています。
血液が滞ることで、しびれを訴える人も多くなります。
ただの関節痛だと思っていると、関節リウマチであることもあります。

 

関節痛

節痛との違いは、朝に手のこわばりを感じる、痛みが継続して1週間以上あるというのがあります。
痛みや腫れが左右対称に現れるのも、大きな特徴です。
ほかにも、微熱やだるさを伴うという違いがあります。

 

関節痛やリウマチのほかにも、変形性腰椎症も更年期の女性がなりやすい骨の病気です。
変形性腰椎症は、腰への負担が多い動作を継続している人に、なる人が多いです。
女性は家事や育児で腰に負荷がかかることが多いので、その分リスクが高くなります。

 

骨粗鬆症になりやすい人って?

 

骨粗鬆症になりやすい人

骨粗鬆には原発性続発性先天性の3種類があり、更年期のエストロゲンの減少が原因のものは原発性になります。

原因では、エストロゲンの減少や加齢によるものが、全体の90パーセントと、圧倒的に多いです。

 

原発性骨粗鬆症の原因には、ダイエットによる栄養不足や遺伝があります。
また、タバコやお酒の飲みすぎも原因になります。
外に出る機会が少なく、体をあまり動かさない人も、骨粗鬆症になるリスクが高い人です。

 

骨に負荷をかけることで、骨の材料となるカルシウムを吸収させるためには、重力の影響が必要です。
そのためには、運動が適しています。

 

上記のほかに、薬や病気の影響を受けて起こった骨粗鬆症のことを、続発性骨粗鬆症と呼びます
特に、ステロイド薬を長く使っている人は、リスクが高いです。

 

関節リウマチや副甲状腺機能亢進症、糖尿病も、骨粗鬆症になりやすい病気です。
ほかには慢性腎臓病や 動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患などがあります。

 

骨粗鬆症の検査とは?

 

骨粗鬆症の検査を受けたい場合、何科にかかればいいのでしょうか。
また検査方法も、病院によって異なります。

 

何科に通う?

整形外科

骨粗鬆症の検査は、骨に関することなので基本的には整形外科で調べてもらえます。
腰痛などから骨粗鬆症が疑われる場合は、整形外科の受診が適しています。

 

ただ婦人科や内科でも、骨密度を測れる機械を導入している病院が増えています。
更年期障害の検査をする人や、婦人科系の病気で通院しているなら、婦人科で相談しましょう。

 

持病があって内科に通院している人も、かかりつけの内科で相談してみてください。
骨折した時は、整形外科になります。

 

しかし予防については、その原因から内科医の活躍が期待されています。
骨粗鬆症を専門に診ている、骨粗鬆症外来もあります。

 

集団検診や健康フェスタのようなイベントでも、骨密度を測ってくれることが多くなりました。
まずは、こういうところを利用して、簡易的な検査で骨粗鬆症の可能性を確かめるといいでしょう。

 

 

 

検査内容は?

 

かかとで測るQUS法や、アルミニウム板を使うMD法が使われいるところも多いのですが、精度はそれほどよくありません。

 

病院で行われる検査では、DAX法が一般的なので、この機械がある病院を探して検査を受けてください。
これは一般的な腰椎と大腿骨頚部に弱いX線をあてる方法で測定され、痛みもなく、短時間で簡単に終わります。

 

費用は3割負担で、1,300円程度で済みます。
手首で測る場合もあり、より短時間で終わり、費用も低額で済みます。
目安は3割負担で、400円程度です。

 

骨粗鬆症の治療法・治療薬

 

骨粗鬆症の治療は、主に薬の投与になります。

 

  • 骨を壊す作用を弱める薬
  • 骨を作る作用を強くする薬
  • 骨の形成に必要な栄養素を補う薬

 

の3つに大別されます。

 

 

骨粗鬆症の薬

骨粗鬆症の治療薬は、飲み薬もありますし、注射もあります。

よく使われる飲み薬には、ベネット錠やフォサマック錠、エディロールカプセルやビビアント錠などがあります。

 

ベネット錠やフォサマック錠は、骨を壊す力を弱める効果が期待できる、ビスホスホネート製剤に分類されるものです。

 

エディロールカプセルは、骨を強くするカルシウムを取り込む力を強める効果が期待できる、活性型ビタミンD3製剤になります。
ビビアント錠は、女性ホルモンと似た働きが期待できる、エストロゲン受容体モジュレーターです。

 

 

 

 

原因や症状、持病の有無によって使う薬が違ってきます。
注射には、自分で注射するフォルテオと、病院で注射してもらうテリボンとプラリアがあります。

 

フォルテオは副甲状腺ホルモン製剤で、骨を作る働きを強める効果が期待できます。
テポリンの効能も、フォルテオと同じで骨を作る働きを強める効果が期待できるものです

 

プラリアは骨を壊す働きを弱める効果が期待できるとともに、骨代謝を正常に保つ効果も期待できます。
プラリアは、半年に1度の皮下注射で済むので、患者の負担を大幅に減らしています。

 

薬名 形状 分類など
ベネット錠 飲み薬 骨を壊す力を弱める効果が期待できる(ビスホスホネート製剤)
フォサマック錠 飲み薬 骨を壊す力を弱める効果が期待できる(ビスホスホネート製剤)
エディロールカプセル 飲み薬 骨を強くするカルシウムを取り込む力を強める効果が期待できる(活性型ビタミンD3製剤)
ビビアント錠 飲み薬 女性ホルモンと似た働きが期待できる、エストロゲン受容体モジュレーター
フォルテオ 注射 副甲状腺ホルモン製剤で、骨を作る働きを強める効果
テリボン 注射 副甲状腺ホルモン製剤で、骨を作る働きを強める効果
プラリア 注射 骨を壊す働きを弱める効果が期待できるとともに、骨代謝を正常に保つ効果

 

 

薬や注射で改善しない場合は、BKPと呼ばれる手術が行われる場合もあります。
現在は、安全性も認められるようになり、保険も使えるようになりましたが、受けられない人もいます。
風船と、セメントを使うのが特徴の手術法です。

 

更年期から始める骨粗鬆症の予防法

 

更年期の初期の頃には骨の異常はまだ感じられないと思います。
でもはじめにも書いたように、更年期のはじまり(閉経の前後)から、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により確実に骨は弱くなっていきます
ですので、更年期を意識始めたその時から骨粗鬆症の予防をしていくことはとても大切です。

 

骨粗鬆症の予防は食生活や生活習慣の中で、少しだけ意識をするだけでも大きく変わってきます。
骨のしっかりしている今から始めれば、年月の積み重ねできっと将来は変わってくるはず。

 

その予防法をいくつか紹介していきましょう。

 

 

骨粗鬆症を予防するには?カルシウム食品を積極的に摂ろう!

 

骨粗鬆症になりやすくなる50歳の人の、カルシウムの1日の推奨量は700ミリグラムです。
カルシウムの、骨の成分で、そのかなりの割合を占めていますから、カルシウムを積極的に摂取すれば、骨粗鬆症の予防になります

 

牛乳でカルシウムを摂取

カルシウムが豊富な食品として、良く知られているものは牛乳です。

年配の方には、牛乳が苦手な人も多いですが、牛乳の代わりに豆乳でもカルシウムは摂れます。
日本人は牛乳からカルシウムを吸収できないという見解もありますが、カルシウム量が豊富なのは確かです。

 

昔から、日本人が馴染んできた野菜にもカルシウムは含まれ、小松菜には特に豊富です。

 

カルシウムと一緒にビタミンDを摂ることで、吸収率が上がります。
ビタミンDを摂るなら、を積極的に食べることです。

 

カルシウムが手軽に摂れると話題になっているのが、酢卵です。
酢卵なら、通常は捨ててしまう、卵の殻のカルシウムが摂れます。

 

酢卵といってもご存知ないかもしれませんが、卵を酢に約5日漬け、卵の殻が溶け出したら、薄皮をとって、混ぜて飲みます。
正直いって、味はあまり良くありませんので、何かと混ぜたり、ドレッシングにしたりして摂ったほうが続けやすいです。
卵の殻は菌がついている可能性がありますので、酢に漬ける前によく洗いましょう。

 

ただし市販のものもありますので、そちらを利用してもいいでしょう。
骨が丈夫になるからといっても、カルシウムを摂りすぎると、健康を害することもあります。
サプリメントを愛用している人は、摂取量に注意しましょう。

 

適度な運動で骨密度を高めることが可能

適度な運動で骨粗鬆症を予防

骨密度を高めるために適度な運動はとても大切だと言われています。
運動によって骨に負荷がかかると、骨にはマイナスイオンが発生します。
このマイナスイオンにカルシウムが引き寄せられ骨に沈着しやすくなり、骨密度が上がります。

 

激しすぎる運動はかえって骨に負荷がかかり過ぎてしまい、マイナスになることもありますが、筋トレや、ウォーキング、ジョギングなど、心地よく続けられる程度の運動を日常から行っていくとよいでしょう。
また運動まではいかなくても、エスカレーターを使わずにできるだけ階段を使ってみる、近所へは車を使わず少し歩いてみるなど、こういう生活習慣でも効果があると思います。

 

更年期は気持ちが沈んでしまい動きたくなくなる日も多いですが、気持ちの転換のためにも運動は是非取り入れていきたいものです。

 

日光に当たりビタミンDを合成する

日光浴を

また日光に当たることも骨のためにはとても重要なことです。
人間の体は日光に当たると体内でビタミンD3が合成されます。
このビタミンD3はカルシウムの吸収を増加させる働きをします。
食事でもビタミンD3は摂取することができますが(さけ、ます、にしん、うなぎ、しらす干しなどに多く含まれます)、
運動も兼ねて日光にあたりながら散歩などをするととてもいいでしょう。

 

精神的にも日光にあたることはいいことですよね。

 

 

 

 

 

更年期のサプリ大豆(エクオール)が骨粗鬆症にも効果的なワケ

 

エストロゲンの減少は、更年期障害を患う、大きな要因です。
閉経の前後の更年期になると、女性の骨は1年に2パーセントもの割合で減り続けます。
骨粗鬆症を防ぐためには、このスピードをなんとか緩めなくてはなりません。

 

そのためには、エストロゲンと似た働きのあるものを、外から取り入れる必要があります。
そこで、近年注目されているのが、当サイトでも何度も紹介している大豆イソフラボンから作られるエクオールです。

大豆イソフラボン

エクオールは、大豆イソフラボンを食べた時に、腸で置き換えられる物質です。
エクオールを摂取した人の多くが、骨が減る割合が、約半分にまで減ったというデータがあるそうです。

 

大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが、腸内の菌の影響を受けてできる物質がエクオールです。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの代替品として、ポピュラーな存在となっています。
エクオールには、それよりも、より強力なエストロゲン様作用が期待されています。

 

ただ、全ての人がエクオールを作れるわけではありません。
日本人は欧米人に比べて、エクオールを作れる人がかなり多いものの、それでも約半数です。
食の欧米化が進み、日本人でもエクオールを作り出せない人が増えています。
大豆製品を良く食べている人は、エクオールを作りやすい傾向があります。
同じ大豆製品でも、納豆や味噌などの発酵されたものが特におすすめです。
大豆以外で、エクオールを作りやすい体質の人がよく口にしていたのが、緑茶です。
欧米では肉食よりも、菜食の人や魚を食べている人の方がエクオールを作りやすい人が多かったというデータがあるようです。
タバコを吸う人は、エクオールを作りにくいというデータもあります。
タバコは、骨を作るための栄養素も大量に消費します。
骨粗鬆症になるリスクを減らすためには、できるだけ吸わないほうが賢明です。

 

また更年期のサプリではエクオールを体内で作れない方のために、大豆イソフラボンではなくはじめからエクオールの形で摂取できるものもあります。
このタイプのサプリメントならだれでもしっかりエクオールを体に取り込むことができるでしょう。
(→【エクオール】大豆イソフラボンの真の力を引き出す更年期サプリなど)

 

また大豆イソフラボンにはエストロゲンの代わりをするという働き以外にも骨からカルシウムが溶出するのを抑制するという効果があることも実験で証明されています。

 

 

 

今から強い骨作りを

研究が進み、骨粗鬆症の治療薬もたくさん出てきています。

検査も、短時間で簡単にできるようになっています。
まだ骨粗しょう症は早いかな?と思う今からでもしっかりカルシウムを摂り、食生活や生活習慣で見直せるものは見直していきましょう。

 

将来困らない強い骨を是非今から作っていきましょう!

 

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